一人社労士法人 設立登記

社会保険労務士法人の設立については、連合会が出している社会保険労務士法人の手引きがあるのですが、登記申請など、具体的にどのように書類を作成するのかまでは記載がありません。
そこで、当事務所が実際に設立に際して作成した書類や手続きなどについて掲載することにしました。

※ここに記載した書類は、実際に当法人の設立に使用する予定の書類ですが、どの役所(法務局)でも、そのまま使えるか否かまではわかりません。
※社会保険労務士(社員)一人の法人です。二人以上による設立とは書類の内容が異なります。

社会保険労務士法人設立の流れ

1.社員資格証明書の取得
各都道府県会を通じて連合会に請求します。(1通1,000円)
2.定款作成
手引書のままでよいかと思います。
3.登記申請書類作成
手引書には載っていないので試行錯誤と法務局での確認です。
4.定款認証
公証役場で認証を受けます。印紙代不要ですので、紙ベースの認証で大丈夫です。
5.登記申請

設立にかかる費用

※兵庫県で1月に設立した場合の費用です。

社員資格証明書 1,000円
入会金(法人) 50,000円
登載手数料 20,000円
会費 21,000円(1月~3月)
支部会費 3,000円(1月~3月)
登録変更 2,000円(開業から法人社員)
定款認証 50,000円
定款謄本代 3,000円程度

合計150,000円程度
その他、印鑑作成費用や各役所へ提出する登記事項証明書などの費用が必要です。

登記申請書類

※当事務所で使用した書類です。法務局によって異なる場合がございます。

登記申請書

一人社労士法人設立登記申請書

定款

全国社会保険労務士会連合会が出している定款を使いました。

社員資格証明書

社員資格証明書
連合会に請求します。

主たる事務所所在地決定書

主たる事務所所在地決定書
社労士法人の手引きには載っていない書類です。
定款に記載の主たる事務所を「兵庫県神戸市」など、番地まで記載しないときに必要となる書類です。(定款に番地まで記載するときは不要な書類です)

印鑑証明書

個人の印鑑証明書です。3ヶ月以内のものが必要です。

登記すべき事項(CD-R)

登記すべき事項
テキストファイルに上記を入力し、CD-Rにして提出します。OCR用紙に印字でも可能です。

※法務局より連絡がありました。
4行目「目的等」→「目的」に補正となりました。

印鑑届出書

印鑑届出書

※資格は、代表社員ではなく社員になるそうです。

就任承諾書

社員一人のため不要でした。

登記完了後

法務局

印鑑カード交付申請書
謄本(登記事項証明書)取得
印鑑証明書取得

税務署

・法人設立届(下記添付)
登記事項証明書
定款の写し
株主名簿
設立時の貸借対照表
・青色申告の承認申請書
・給与支払事務所等の開設届出書
・源泉所得税の納金の特例の承認に関する申請書

銀行口座開設

法人名義の口座開設は、昨今の口座悪用によりかなり厳しくなっています。
先ずは、必要書類を提出して審査を受け、審査に通れば申し込みとなります。

当法人が開設時に提出した書類
・登記事項証明書
・定款
・印鑑証明書(法人)
・運転免許証
・社会保険労務士証
・同銀行の個人口座のキャッシュカード
・窓口で当法人のホームページを確認されました(プリントアウトして持参した方がよい)
・クライアントとの顧問契約書の提出を求められましたが拒否しました(守秘義務のため)

窓口で確認された内容
・事業所の場所(最寄の支店以外は開設不可)
・口座開設の目的
・当該銀行を選んだ理由
・事業の内容(窓口の方は社会保険労務士など知りません)
・従業員の数
・資本金の額
・株主(社労士法人にはいません)
・法人化した理由
・何故このタイミングで法人化したか
・どのような事業者と取引があるか
・報酬が振り込まれる頻度
・集客方法